一般社団法人生物多様性保全協会



    詳細資料(PDF 8ページ 482KB)

<背景と企画意図>

 私たちは昔から農作物や園芸品種、家畜や愛玩動物など様々な生物を海外から輸入し、利用し、生活してきました。また、観光や貿易により人やモノが地球狭しと行き来する現代において、知らぬ間に外国の生物が国内に入り、地域の人々の生活や自然環境に様々な被害を与えています。

 私たちの生活や産業は、海外の生物を含め多くの生物・自然の恵みにより支えられてきましたが、同時に世界中から人やモノが集まる日本では、外来生物は、日本の自然・生物多様性に大きな危機をもたらしています。

 この企画では、外来生物の歴史的背景と現状について解説し、生物多様性の保全と持続可能な利用のため、外来生物の防除はどうあるべきか、どう対応すべきかを考えます。


<外来生物の解説パネルの展示>

 展示パネルでは、外来生物と外来生物法を解説し、外来生物と私たちの生活や産業との関わり、日本の外来生物の現状を例示し、日本の自然を守るために私たちが何をすべきか、何ができるかを提案し、外来生物の防除方法について生態学的・種間競合による外来生物の防除の考え方を紹介します。また、各地で行なわれている外来生物の防除活動と活動団体を紹介します。


<スゴイ! 生きた外来生物と標本の展示>

 子供たちや生物に関心の低い人たちにも外来生物についての理解を深めてもらうため、実際に生きた外来生物を展示し、また、手にとって触れることができる外来生物の標本を展示します。


<私たちにできること・行動への第1歩>

 私たちも様々な動植物も、日本固有の気候風土によって長い歳月をかけて創られた緑豊かな国土の中で生活しています。それぞれの地域の気候風土にあった環境を守り創り出することは、そこに生息する地域の生物に適した生息域を守り創り出すことであり、他の地域からきた外来生物の影響を軽減することにつながります。この企画では、こうした生態学的な考え方や種間競合の考え方について紹介し、外来生物の防除の方法を提案します。

 また、展示パネルの説明や来場者からの質問に応答し、外来生物について意見交換ができるよう、解説員を配置します。

 この企画が自然環境の保全や利用に関わる研究者や技術者、自然保護活動を行う人々とともに、「生物多様性」や「外来生物」に馴染みの少ない人々にも、外来生物について理解を深め、行動し、人々がつながり合うきっかけになればと思います。

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